うちのふうふとエイトのこと。

黒トイプーのエイトや車。ふうふの日常について。

電気自動車は脱炭素社会の夢を見るか。

 

 先日の記事でガソリン税のトリガー条項について触れました。

eight8eight-888.hatenablog.com

 

 どうやら政府はトリガー条項の凍結解除を見送り、10月以降も補助金を継続する方針を決めたようです。どうしても税金を増やしたいのか。政府は自分の財布を膨らませるばかりで、社会還元と謂う発想はない。トリガー条項は廃案で良いので、ガソリンの二重課税を是正して戴きたい。二重課税は違憲だと最高裁の判決で明示された筈でしょうに。国税庁は「揮発油税は製造者に納税義務があり、価格決定要素の一つではあるが消費者には直接関係ない。従って揮発油税を含めた全体価格に消費税を賦課しても問題ない」と謂う見解。何謂ってるかちょっとよく分からない。まあ、ガソリンのみならず二重課税問題を突き詰めていくと際限が無い訳です。ために、補助金と謂う身で身を喰う劇薬に逃げる。

 こうも値上がりが続くと、内燃機愛好家のだんなも電気自動車への乗り換えが視野に入っても良さそうなもの。血税を原資とした補助金がじゃぶじゃぶ出ますし、脱炭素社会への取り組みにも貢献できそうですし。

 でもねえ。ちいと二の足を踏んじまいます。なぜか。電気自動車の普及は本當に二酸化炭素排出減少に効果があるのか。ライフサイクルアセスメントで考えると如何なんでしょう。現状主流のリチウムイオン電池は製造時の二酸化炭素排出量が多いとも謂われています。LCAの算定方法も種種なので、はっきりと「電気自動車がエコだ」とは肚落ちしていないのです。加うるに、電気自動車は重い。今後バッテリーの小型化が進めば解決出来るのでしょうが、立体駐車場では制限重量を超える可能性がある。亦た、一般論として重い車は制動距離が伸びます。一方で回転数に比例して馬力が逓増する内燃機と異なり、電動機は低回転で高出力を発生します。加速性能は高いのに、制動距離は長いとなれば、運転技量の低いだんななぞは尻込みしてしまいます。

 補助金でしか賄えない費目もありますし、其の役割は重要です。然り乍、SDGsを進める為にも、補助を通じて自立することが可能な政策運営をして戴きいものです。