うちのふうふとエイトのこと。

黒トイプーのエイトや車。ふうふの日常について。

火花の対極にある破局。

 

日本経済新聞の連載書評記事に「半歩遅れの読書術」があります。だんなは旋毛曲がりの臍曲がりですから半歩どころか三歩くらい、殊にベストセラーや文学賞受賞作品なぞは、巷間の潜熱が聢と冷めてから読む癖を持っています。

ために、今更ながら又吉直樹氏の「火花」と遠野遙氏の「破局」を読みました。どちらも芥川龍之介賞受賞作ですが、作品の印象は真逆でした。

「火花」は登場人物に共感し、感情移入し、揺り動かされて、嗚呼もうズブズブです。片や「破局」では、主人公に一片の共感も抱けません。余りに醜怪な精神心理の畸形と詭計には、とても寄り添うことなど出来ない。作者の企図するところでしょうが、小説と読者の関係は読み始めた瞬間に破局しているのです。

屹度「火花」はこれから幾度も読み返し、度に革めて共感し、ズブズブと深く没入するでしょう。「破局」はもう二度と開くことはありませんが、その衝撃によってできた疵は着着と浸潤を続けるでしょう。そんな小説二作でした。

 

 

やさしい政権。

 

今日の日本経済新聞朝刊に、岸田内閣の支持率が4ポイント上昇したと謂う記事がありました。その所為か、朝からやや體調が優れません。

落ち着いて考えれば、内閣支持率が上がるのは当の然かも識れません。岸田総理大臣は国民にやさしい政治家ですから。

2021年時点で、日本のGDP比債務残高は262%で、これはベネズエラを置いて最下位から二番目、ブービー賞です。おそらく、政権は最下位を目指しているのでしょう。今年も30兆円の補正予算を組むのですから。藤巻健史氏の「超インフレ時代の『お金の守り方』 円安ドル高はここまで進む」では、日本の現状が脳味噌の軽いだんなにも分かり易く説明されています。

年収700万円の収入の家庭が今年は1100万円を支出する。それだけでなく、さらに300万円も追加で支出しようとしている。その差額の700万円は借金をして補おうというのです。年収700万円の家庭が700万円の借金をするというのは、大変ではありますが返せない額ではありません。

ただ、問題は、この家庭にはすでに1億2000万円もの借金があるということです。

だんなの稼ぐ力では、自己破産しか残された道はありません。

ベネズエラは石油埋蔵確認量世界一の有数の産油国ですが、実質的に経済は破綻しています。原因は国家介入型経済政策の失敗と、亜米利加の経済制裁とされていますが、詳細は置くこととします。該国では国際貧困ラインを下回る生活を送る人が、全人口の76.6%を占める状況で、2021年10月に6桁の通貨価値切り下げを断行しました。日本円で考えると1億円が100円になると謂うことです。通貨切り下げを行う動機の一つは、物価上昇による貨幣価値の下落を解消するためですが、日本でも物価上昇は始まっています。欧米ほどではありませんが「異次元の金融緩和」≒無節操な放漫財政により、日本のマネタリーベースは直近20年(2000年12月から2020年12月)間で、538兆5903億円増加しています。倍率にして8.9倍です。対して名目GDPの成長率は0.7%に過ぎません。経世済民の規模が拡大していないのに、出鱈目な通貨供給が為されれば、本来貨幣価値は大きく下がるはずではないでしょうか。

かかる事態が発生する可能性を踏まえて、国民の稼ぐ力を増強し、貧困に対する耐久力を補完する。ために、岸田総理大臣は「育休中の学び直し」なぞも慫慂しているのです。

実にお優しいことです。

 

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何時か屋根を開け碧落を仰ごう。

 

日本経済新聞定期購読者に配布される情報誌「日経REVIVE」。2月号の特集は「冬こそオープンカー」でした。慥かに夏は脳天灼かれて、熱中症なぞ洒落にならない事態に陥りかねない懸念もありますから、屋根を明けるなら冬の方が良いのかも識れません。余談ですが「オープンカー」と謂うのは和製英語で、新聞や一般紙では目にする一方、自動車雑誌ではあまり用いられません。カブリオレやドロップヘッドクーペ、コンバーチブル等、出自の国によっても呼び方は異なります。アルファロメオ4cスパイダーも屋根が開く機種であると謂う名乗りです。「spider」の由来には諸説あるようですが、自分で操縦する、スピード重視の馬車の呼称を起源とする説が有力とされています。屋根は開いている状態が基本ですが、だんなの露出を多くしたところで、周りの方が気の毒な思いをするだけ。ために、愛車の屋根は不開門となっています。

何時か人の居ない海沿いの道なぞで、屋根を開けて青空を仰ぎたいと密かには思っているのですが。

 

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春を俟つ桜餅。

 

近間にある和菓子屋の桜餅。おくさんが仏壇にお供えするお菓子にと購めてくれたものです。少しだけ春を先取りできたかなと思いながら、あしたは道明寺が食べたいなと慾をはるだんなでありました。

 

悴みてうらうらを俟つ長明寺

 

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串カツのソースは二度撫ずれば腹立つ。

 

昨日、テレビ番組で串カツ田中さんの特集がありまして。昭和世代のふうふは、ブラウン管、もとい液晶の情報に感化されやすいものですから、早速に本日近間の店舗で持ち帰りして参りました。ネットで予約すると、俟たずに揚げたての串カツを受け取れるのは便利ですね。

種種戴きましたが、出色は「瀬戸内産大粒牡蠣」と「蝦夷アワビ」でありました。紅ショウガも美味しかったなあ。

該社は東京品川区に本社があり「大阪伝統の味」と謳う反面、大阪への店舗展開は設立から少し間を置いてからと記憶しています。索めると、社長は大阪出身で、役員の亡父が残した秘伝のレシピを再現。先ずは関東中心に店舗を展開したようです。だんなは物識らずですから、大阪で串カツが親しまれ好まれている塩梅の実際が良く理会出来ていませんが、やはり本丸に斬り込むのは相応の経験値が必要だったのでしょうか。

愛犬同伴でも入店可の店舗が多いのも、ふうふにとっては訪う動機付けとなります。エイトも一緒に行きたいねえ。でも家でゆっくり食べるのも良いものです。何よりソースの「二度漬け」も許されますから。

 

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120年残る遺書。

 

父と母が些少しか時を経ずして続けて亡くなり、相続の手続きには著しく忙殺されました。心裡的な動機付けを得難いところ、煩雑な手続きを定められた期日までに処理するのは、中中に辛いものです。加うるに、立て続けとあれば尚更でした。ために、公正証書遺言を作成しました。だんなは父型の家系に心臓疾患が多かったこともあり、いや勿論それは嫌ですけれども、最悪突然死なぞすれば洒落にもなりません。万が一の場合に、おくさんに迷惑を残さないように、出来ることは出来る内にしておこうと考えたのです。

遺言書の文面はごく簡易なもので、公正証書にする手続きも存外に軽易でありました。然程私産も縁者も乏しい、だんなだからこそかも識れませんが。

因みに遺言書は、本日以降、120年保管して戴けるそうです。お手数をお掛け致します。

 

懐手あとは死ぬのを俟つばかり

 

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