うちのふうふとエイトのこと。

黒トイプーのエイトや車。ふうふの日常について。

傀儡師。

 

 傀儡師の始めには諸説あるようですが、平安時代には既に存在していたとされています。木の人形「木偶」を首から掛けた箱の上で回せる漂泊芸人で、盛りは江戸時代ですが、正月に家家を廻り目出度い舞いを披露したことから季語にもなっています。

 芥川龍之介は「傀儡師」と謂う短編小説集を上梓していますが、傀儡師を題材とした掌編はありません。自身を小説を編む傀儡に喩えたのでしょうか。

 

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 元日に令和六年能登半島地震が起きると謂う、脳天気なだんなには想定外の改年となりました。被害が拡大しないことを祈る許りです。

 傀儡師の口上「鬼が出るか蛇が出るか」。ふうふとエイトの一年はどう進んでいくのでしょうか。幸運も否運も少しずつだと良いのですけれど。

 

 「人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのは莫迦莫迦しい。重大に扱わねば危険である」。芥川龍之介の言です。文豪は生きた現世を如何視ていたのでしょう。

 

 世の中は箱に入れたり傀儡師  我鬼(芥川龍之介の俳号)

 よのなかははこにいれたりくわいらいし

 

 生き辛き世を委ねたり傀儡師  拙句

 いきづらきよをゆだねたりくわいらいし

 

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