2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧
<p>今週のお題「デスクまわり」</p> ふうふの住まいは渺渺としたもので、書斎なぞ事事しく構える余裕はありません。机と本立、抽斗を細々と詰め合わせ、仏壇も収まる家什で仕事や書き物をしています。瘤杢一枚板の重厚な文机は憬れますが、杢目の艶にあてられて座に…
暁を覚えず。日日眠いものの、今時分は八千入です。高校の国語の教師は、「人は昔冬眠していた。春眠いのは、その証左だ」とご教示下さいました。そして黒板に大きく「自習」とお書きになり、教室を拝辞されるのです。初期人類の骨に、冬眠していた形跡を発…
抑、だんなは遅筆です。ブログの記事は千文字にも至りませんが、調べものや推敲まで短くとも3日は費やします。半月かけて練れることもあります。併行作業で片手程の記事に取り掛かるのですが、生熟れ洟垂らしの腕の悪さからどうも一つとして纏まらず。 苦し…
庭で落葉焚がてらに焼き芋を料る。法律や条例もあり、切り結ぶには却却骨の折れる案件になってしまいました。焚き火を楽しむにも、安全が担保出来る器材を揃えて野営地に出向いてとなれば、荷も腰も重くなるばかり。 祖父の葬儀に列席する為に父の家郷に帰省…
今日はお中日ですね。お花とおはぎを供えました。 香煙の儚きに泣く彼岸かな
花ごとは引きて優ると心付き 身を浄めてから花に向き合うのか、エイトよ。
仮面ライダー本郷猛は改造人間である。彼を改造したショッカーは世界征服を企む悪の秘密結社である。仮面ライダーは人間の自由の為にショッカーと闘うのだ。ライダー、変身! ではなく。 新潮文庫版のフランツ・カフカの著作、変身を再読しました。初読はだ…
今日は母の七七日忌でした。 今頃父に会えているかな。 岸渡る母の頬には春の雨
どんなに じようずに かくれても かわいい しっぽが みえてるよ 上手に隠れているつもりか、エイトよ。 春日和ねえもう一度とかくれんぼ
生野菜を多く摂ることが厄介になりました。おくさんもだんなも菜鉢に山盛りの、いくらなんだって馬じゃねんだから、ってぇくらい野菜をやっつけていたのにです。加齢が起こりなのでしょうね。 向田邦子さんのエッセイ「食らわんか」に、ああ食べたいなと思う…
おくさんが手を入れた富貴竹。 どうみても負けているぞ、エイトよ。 根分けせし竹に負けじと丈比べ 註記:富貴竹は正しくは竜舌蘭科の植物で、竹ではありません。
おくさんに「話し方が可笑しい」と言われました。心当たりは、大いにあります。十代目柳家小三治師匠の著述を立て続けに読んだからでしょう。 師の本は内容の面白さは勿論、喜怒哀楽を語りかけるように丁寧に織り込んで綴られています。高座で演じる姿が浮か…
鼻に何かついているので、取って下さい。 こそばゆいのか、エイトよ。 花粉きてこそばい鼻に春の風
近間の河津桜が咲いていました。 初花や仰ぎ碧落はぐれ雲
一番に思い浮かぶのは、上巳の節句、雛祭でしょうか。国際ペンクラブの日本センター、一般社団法人日本ペンクラブの発案により制定された「平和の日」でもあるそうです。 旧ソ連の作家ボリス・パステルナーク。ロシア革命期を舞台に、「神から遺言された義務…
関東背開き、上方腹開きといえば鰻。上方ではご飯の間に蒲焼が入った鰻飯を、まむしと言うと仄聞したことがあります。上方流は江戸前と異なり地焼きで、間に蒸す工程がないので、聞初んだ時には疑点が残りました。鰻飯(まんめし)や飯蒸し、間蒸しを由来と…