うちのふうふとエイトのこと。

黒トイプーのエイトや車。ふうふの日常について。

春眠。

 

暁を覚えず。日日眠いものの、今時分は八千入です。高校の国語の教師は、「人は昔冬眠していた。春眠いのは、その証左だ」とご教示下さいました。そして黒板に大きく「自習」とお書きになり、教室を拝辞されるのです。初期人類の骨に、冬眠していた形跡を発見した研究があるとは此の時に自学致しました。

生物学的に可能だとしても、社会環境に鑑みると冬眠するのは険路渋難極まると思われます。冬眠休暇を導入した企業の讃談は聞知しておりませんし、冬の賞与も紅白歌合戦も初詣も無くなってしまいます。

向田邦子さんはご職業の印象には思いがけず寝入りが良く、居眠りもしばしば。いずれ句作の機会を持つ時は、俳号を「有眠」とすると述作されていました。エッセイの代表作「眠る盃」も思い出して、ほくほくとしてしまいます。

寝不足は大病のもと。だんなの曾祖母は106歳と長命でしたが、就床する時にいつも一言。曰く「世の中に寝るより楽はなかりけり 浮世の莫迦が起きて働く」。

おやすみなさい。

 

彼も君も吾も蛙の目借時

 

 

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