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《独言》原発処理水海洋放出への中国の対応は正しい。

 

 福島第一原発処理水の海洋放出が始まり、中国は早速日本産の水産物輸入を全面的に停止する措置を取りました。此の対応は、當然に政府関係者も想定の範囲内でしょう。考えていなかったとしたら只の莫迦です。中国は日本の水産物輸出国としては第一位であり、年間輸出額は871億円。風評被害対応の基金800億円が一撃で吹き飛ぶ経世済民規模なのですから、打開策が周到に用意されている筈です。ところが、総理大臣は中国に対して輸入禁止措置の即時撤廃を求めただけ。外交カードを切った相手が、何ら得る利益もないのに対応を変える訳がないでしょう。愚鈍の極みです。物乞いと同じだ。

 日本維新の会政調会長を務める音多喜氏は「美味しい日本の、福島の魚を食べられないのは可哀想に」と発言しているらしい。可哀想なのは貴方のオツムだ。日本は中国の海産物輸入国の十指にも入っていない。ましてや福島産に絞れば影響は軽微なものです。代替策は幾らでもある。国内の海産物価格が安くなるから良いとか、中国からの観光客を入国規制しろなぞ謂う輩も居るが、更に内需を減らして如何したいのか。

 廃炉には30年以上の年月が必要と謂われていますが、デブリを如何取り出すかも具体的には決まっていません。年間800億円超の経世済民損失と、廃炉に掛かる費用総額を負担するのは国民です。海洋放出賛成派は余程お錢に余裕があるらしい。

 科学的根拠に鑑みれば、日本の対応は正しいとする論調が多いですが、そんなことは関係ないし中国の対応を変える実効性も全くありません。中国には中国の正義がある。過去の歴史からも容易く理会できることです。中国は自国の国益と国民の利益に資する判断をしたまでのこと。極めて正しい対応だと思います。

 中国の全面禁輸に対する打ち手が何も無いのなら、他国からも、日本と日本国民の判断が甘過ぎたと断じられるでしょう。