うちのふうふとエイトのこと。

黒トイプーのエイトや車。ふうふの日常について。

《独言》原発処理水が安全ならば。

 

 福島第一原発処理水の海洋放出については、国内外で賛否が分れているようです。情報空間では、強硬な反対派を中傷するかのような主張で叩く賛成派の意見も散見され、此の問題が社会の分断を惹起するのではと危惧してしまいます。

 放出賛成派は見解の根拠として「IAEAが安全基準に合致したと判断」した所謂お墨付きを錦の御旗に掲げます。慥かに全漁連の会長も、科学的な根拠に一定の理会を示しています。一方で長期的な放出が漁業継続に与える影響には、強い懸念を表しています。安全と安心は違うのだと。だんなも科学的根拠の正当性は呑み込んだ上で、長期的な海洋放出には大いに眉を曇らせています。だって運営するのは政府、東電ですよ。賛成派はなぜ其れ等に全幅の信頼を置けるのか。東電は過去にALPSの稼働率を上げるために意図的に吸着剤の交換頻度を下げ、結句、処理水に含まれるヨウ素129、ストロンチウム90、ルテニウム106が告知濃度限度を超えました。政府にしても、一連のコロナ禍の対応対策について、何らかの科学的検証を実施公開しているのでしょうか。今後半ば永続的とも謂える期間、緊張感と真摯な取り組み姿勢を持続できるでしょうか。

 2021年当時の麻生財務大臣は、原発処理水は「普通に飲めるんじゃないか」と発言しています。政府を信頼するなら、大臣の見解も信頼できるのでしょう。では「処理水は飲んでも大丈夫」と仮定して、賛成派に問いたい。海水で希釈した処理水を淡水化処理し、全国の小中学校のプール水として利用するとしたら如何しますか。同様に水不足のダムに放流するとしたら。科学的に安全は担保されているから問題ない。処理量も東電の計画を充足するように運営する。喩えば、25メートルプールの容量を500立方メートルとして、全国の小中学校は略3万校。年に3回水の入れ替えを行えば、4500万立方メートルとなり、東電の初年度放出計画である3万1200立方メートルの略480倍となります。

 まあ、斯様な戯れ言は莫迦にされるだけでしょう。だんなの軽い脳味噌が与太を飛ばしているものとご容赦ください。