うちのふうふとエイトのこと。

黒トイプーのエイトや車。ふうふの日常について。

豚は作動中の科学を更新できない。

 

 後藤茂之新型コロナ対策・健康危機管理担当大臣は日本医師会の「新型コロナウイルスの感染状況が第9波に入ったと判断するのが妥当」と謂う見解に反して「政府としては今の段階で新しい流行の波が発生しているとは特に認識していない」と発言しました。おお、其れは目出度い。これで雲散霧消。而して認識の根拠は如何に。発言の下支えをする数値や論文論調はちゃんとあるんですよね。無いなら目出度いのはお前のオツムだけだ。

 抑、新型コロナウイルスに対する科学的知見は確立されていません。歩一歩と薄紙を剥がすように核心を捉えるべく進捗更新している「作業中の科学」なのです。本来は最新の知見に基づいて、経世済民活動との共存や無駄な感染防止対策の排除を行うべきところ、政府が行ったのは其の過程を一切合切放棄した感染症法上の分類変更です。5類感染症とても感染拡大を防止すべきであるにも拘らず、分類変更を以て新型コロナウイルスを「不可視化」してしまった。都合の悪い人たちが見なくても良いようにして、コロナ前(此の謂い方には未だ肚落ちしませんが)と同じように生活することで経世済民を回そうと考えた。結句、政治家は施策政策の思索から自らを解放することに成功したのです。お見事。

 曖昧でエビデンスの無い、個人の感想のような政治家の発言の根拠となり支持しているのは何か。考えるまでも無く有権者です。まさに、ひろゆきさんの言葉通り「肉屋を応援する豚」たち。豚たちはみずからの程度に応じた政治しか持ち得ない。権利と意思と労働の果実を搾取されながら、ただ耐えるのみで農場で働き続ける豚たちこそ罪深いのだと考えます。暴言でしょうか。

 

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