富実でもなく良識もない銀座天一は天冨良の名を騙るな。

　銀座天一の名も地に墜ちたものです。漂白剤が入った水を客に提供し、集中治療を要する急性中毒と傷害を負わせながら中中に非道い対応をした上に、虚偽の申告で証拠隠蔽まで図ったと謂う。極めて不愉快です。漂白剤に含まれる次亜塩素酸ナトリウムは皮膚や眼に触れると重篤な障害をもたらす可能性があるにも拘わらず、店側が呼んだ救急車が到着した時には、客が不調を訴えてから1時間以上も経過。被害を受けた客は警察に業務上重過失傷害の被害届を提出したそうですが、本當に相当危うい事案だと思います。

　抑、客は店が自分に対してテロ行為を行うとは想定していません。初めて訪う店でも暗黙の裡に信頼関係が成立している。今回天一が起こした事件は、其の前提を壊すものです。顧客の健康被害を惹起する可能性がある物に、厳格な取扱い規程が無かったのであれば企業の過失責任も問うべきです。加うるに幾ら人手不足と謂えども、どうにも接客が不得手な人も居る訳で、老舗と謳うのであれば店員の人選や教育も確りと担保されて然るべきです。こうした経緯を自社のホームページで一切公表していない姿勢も如何なものでしょうか。※

　銀座天一を好んだ北大路魯山人は怒り、武者小路実篤は嘆いていることでしょう。人の身体に入るものを提供する者が守るべき根幹を徹底して戴きたい。