うちのふうふとエイトのこと。

黒トイプーのエイトや車。ふうふの日常について。

親と月夜はいつも良い。

 

 洗面所の蛇口から流れる水が、少し冷たくなった様な気がします。高台に立つと、時折火照りを払う風が吹き、足許のキャリーケースでお座りをしているエイトの鼻先を赤とんぼが窺っています。

 暑さの果ても彼岸まで、寒さの果ても彼岸までと謂いますが、彼岸はサンスクリット語の波羅密多の漢訳「到彼岸」の略語でもあります。迷いを脱し、悟りを開き辿り着く彼の岸。未だ未だ遙か遠くです。

 涼しい秋はいつ来るのでしょうか。

 

 赤蜻蛉見上げた空に置かれをり