うちのふうふとエイトのこと。

黒トイプーのエイトや車。ふうふの日常について。

名を捨てて実を取る。

 

 国際通貨基金の予測に依れば、日本の名目国内総生産が2023年に独逸を下回り、4位となる見通しだそうです。此れを以て、国際社会における日本の発言力が低下するとしている報道の論調もあるようですが、如何なのでしょう。

 だんなの軽い脳味噌では良く理会出来ませんが、名目GDPですから「時価×数量ー中間投入物」として算出される筈だと思います。ために、名目GDPの変動が時価に依るのか、数量=経済活動量に依るものか良く解らないですし、内需が減っているのか、外需が減っているのか、或いは其の両方かも識別出来ません。

 国民経済計算上は、総生産≡総所得≡総支出となりますが、日本は独逸に比べても世界的にも政府支出額は低く、過去30年ほぼ増えていません。需要の低迷を政府支出で補填出来ていないのではないでしょうか。其れも今回の予測に至る一因かも識れません。

 亦た名目GDPの比較とは謂え、気掛かりなのは人口です。日本の総人口は独逸の略1.5倍。労働人口も概ね同じ比率です。単純に考えれば、独逸の生産効率は日本の1.5倍だと考えられます。其処を論点として記事を深掘りして戴ければ、だんなの理会も少しは進むと思うのですが。

 単純にGDPの金額で、国際社会における発言力を左右するとは思いません。政治家や経済人のセンスや力量も問われるのではないでしょうか。