うちのふうふとエイトのこと。

黒トイプーのエイトや車。ふうふの日常について。

際限なき裁断。

 

師走の時は速く流れる一方で、だんなの手は進みが遅く身の回りの整理も一向に捗りません。意を決して机の抽斗に溜まった書類を整理しようと立ち掛かります。意に添わず、間を置かずに父母の相続手続と切り結びました。ために、諸諸くさぐさの文書が堆く山を為しています。

必要でないものを分別し、ひたすら紙切断破砕機に投入していきます。半日経過して破砕屑もだんなの疲労も蓄積し、残務をおくさんに跡継ぎます。むう、おくさんの手は進みが速いなあ。日日まめまめしく骨身を惜しまずに整理をすれば良いのでしょうけれど、ついつい後回しになってしまうのは、いけませんね。

書類や帳票類の電子化が進んでいますが、相続手続に於いては多くを紙で揃える必要があります。DXやSDGsに鑑みると、電子化に層一層注力すべきかとも思いますが、どうなのでしょう。慥かに、一覧性に関しては紙は情報媒体の中でも優位性が高い。検索性や保存性では電子化された媒体が先立つとする論調が太宗ですが、知識として蓄積する場合を考えると、紙媒体にも利点は残されていると思います。喩えば「あの書籍の何ページくらいに役立つ情報があったな。分かり易い図表も載っていた筈だ」と謂うように聯想力による記憶の強化を惹起する。加うるに個人的な見解ですが、平板な電子媒体では速読が進め辛いとも思います。

なぞ謂っていると、書籍や書翰も増えるばかり。分かってはいるのですが、昭和の人間はどうも思い切れないのです。

 

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