うちのふうふとエイトのこと。

黒トイプーのエイトや車。ふうふの日常について。

貧すれば鈍す。

 

 日本経済新聞のコラムを読んで、朝からげっそりと陰鬱な気分になりました。以下引きます。

 

シンガポールカニ騒動」がネット上で話題になっている。最近、日本人観光客のグループが有名な海鮮料理店に出向き、いきのよいキングクラブに舌鼓を打った。食べて飲んで、さてお勘定。カニ代だけで938シンガポールドル(約10万円)を請求され、悶着が起きたという。

 

 結句、強硬な抗議に店側が折れ、1万円に値引きしたそうです。此のニュースは世界にも拡散されたようで、今や日本人観光客は性質の悪い物乞いとして認識されたことでしょう。

 予備知識も想像力も無く、合理的な思考も出来ないから、こう謂うことになる。日本が既に貧しい国であることすら理会出来ていない。現地の物価水準なぞ、子供でも少し調べれば見当が付く筈です。しかも手前勝手に飲み食いした挙句に「持ち合わせが無い」と金払いを渋る。加うるに、警察に通報までしたらしい。居直り強盗か。恥ずかしいことこの上ない。最早、日本人に「恥の文化」を期待する思いは毛頭ありませんが、なればこそ欧米の「罪の文化」を学んでは如何か。

 想像力のない人間は、共感力が無い。物事を主観的にしか判断できず、客観的に且つ徹底的に確認することが出来ません。而して自分以外には極めて不寛容になってしまいます。熊の殺処分に「可哀想だ」なぞ無責任な苦情を申し入れたりする。こう謂う輩が増えているような気がします。

 人貧しければ智短し。恐らく、今後も日本の相対的貧困率は上昇一沢です。先進国では頭ひとつ抜け出すのではないでしょうか。遠くない将来に、海外の名跡や飲食店には「日本人お断り」の警告文が貼られるかも識れません。