うちのふうふとエイトのこと。

黒トイプーのエイトや車。ふうふの日常について。

無知の知。

 

 革めて謂うまでも無いことですが、だんなの立場は国営放送擁護からは遠く距離をおくものです。ですが、今朝「多死社会」が検索語彙のトレンド入りをしていまして、気になったことがありました。驚いたことに「多死社会」がNHKの造語で、且つ死者数が増えているのはコロナウイルスのワクチン接種が原因だー、偏向報道だー、みたいな論調が多見されたのです。

 日本が少子高齢化社会であることは最早「常識」です。當然、社会形態は「少産多死」であり、一定の高齢者死亡数の増加を経て「少産少死」型の社会形態に至ります。過去の人口統計に基づいた予測ですから、外れる要素はほぼゼロです。

 「多死社会」はNHKの造語ではありません。確認できる限りでも、10年以上前から厚生労働省日本総研も此の語彙を用いています。抑、国営放送や新聞社が報道原稿や記事を作成するときは、使われている用語が「造語」ではないか、則ち社会の常識の範疇から逸脱した語彙ではないか確認します。校正の基本中の基本、一丁目一番地です。結句、多死社会を造語なぞ謂う輩こそが非常識なだけなのです。

 少し索めて調べれば得られる知識を得ようともせず、自分の僅かな知識の範疇で物事を判断する。そう謂う下らない社会がソクラテスに毒を飲ませるのです。

 

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