うちのふうふとエイトのこと。

黒トイプーのエイトや車。ふうふの日常について。

フィデューシャリー・デューティー。

 

 証券取引監視委員会が千葉銀行と同子会社のちばぎん証券武蔵野銀行の3社を行政処分するよう金融庁に勧告しました。顧客属性や投資経験、商品の理解度の確認が不十分な侭、相対的にリスクの高い仕組み債を販売していたがためです。本来、仕組み債は特定投資家、所謂プロ投資家向けの金融商品でした。個人でも購入出来るようになりましたが、仕組み債には一般的な債券が持つリスクと、「仕組み」に特有のリスクが重複して内在しています。金融機関の担当者は、契約締結前に購入希望者に対して此れ等を丁寧に説明し、且つ充分な理会を得なければなりません。此の基本的な原則、金融商品取引法の1丁目1番地が疎かにされていた。新聞記事等に依れば、ちばぎん証券の社員が仕組み債のリスクを説明しようとすると、千葉銀行員が制止すると謂う事案もあったとか。長らく、いや永らく続くマイナス金利の弊害かも識れませんが、どこ見て仕事してるんでしょうねえ。

 喩えば虎の子の退職金で仕組み債を購入し、大きな損失を被ったら泣くに泣けないと思います。投資がリスクを伴うのは当然ですが、何処に在るのか解らないリスクは取れない。今回の行政処分の背景に、金融事業者による故意のリスク隠蔽があるなら厳正に処分されて然るべきだと思います。

 各四半期末になると実績を求めて、金の出所を嗅ぎ回る営業担当者も居る様ですが、ぜひ高度な専門性と職業倫理を保持し、顧客の最善の利益を追求戴きたいものです。

 

f:id:eight8eight_888:20230613123728j:image