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ゆうちょ銀行はユニコーンを育成できるか。

 

 少し前の日本経済新聞、ゆうちょ銀行が本格的にスタートアップ投資に取り組むと謂う記事が載っていました。郵便局網を生かして各地域で有力企業を発掘するそうです。国内外の投資実績も相応に積み上げ、満を持しての方針決定なのでしょうか。腹を据えた中期的な投資時間軸での出資であれば、中堅中小企業の成長力伸張に寄与するかも識れません。加うるに、ゆうちょ銀行の池田社長は横浜銀行出身で、同行子会社である横浜キャピタルの代表取締役会長を務めた経験もあります。リスクマネーの扱いについては相応の経験と知識をお持ちなのでしょう。

 一方で、スタートアップ投資には現場の目利き力が必須要素です。ゆうちょ銀行は法人融資業務を行っていません。企業財務や業種特性、技術やビジネスモデルの評価をフロントが確り精査できるかどうか。また、ベンチャー企業の経営層は概ね若年です。ために、金融機関による管掌を外れてしまうことがあり、常に対話し認識共有が可能な関係を構築・維持する担当者の高い渉外能力も必要でしょう。

 池田社長は「日本にはユニコーンが少なすぎる。我々がリスクをとって成長投資を担う」と仰っています。リスクを取るには、リスクの性質をある程度把握出来なければなりませんが、ベンチャー企業は判断材料に乏しい。現場の目利き力を如何に鍊成できるかが事業成功の鍵となりそうです。

 

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