春闘の交渉が山場に差しかかりますね。政府が出来るなら良いのですが、おそらく無理なので民間のコンサルティングファームにお願いしたいのですが、上場企業の製品値上げ率と、賃上げ率を一覧出来る資料を纏めて頂けないでしょうか。厚生労働省の賃金構造調査では実態が良く理会出来ないのです。値上げに見合う賃上げが出来ないならば、内部留保に対する課税を強化するとか配当性向を制限するなどの対処をして戴きたい。慥かに会社は株主に帰属するものですが、社員がいなければ付加価値は得られません。加うるに、社員には会社を辞める自由がある。同族経営ならば話は異なりますが、上場企業であれば社会の公器としての役割も果たすべきだと思うのです。政府の無策に放任される物価上昇が経世済民に与える影響を緩和するために、さらなる企業や個人の努力が求められると謂うのも情けない話ですが、其れも有権者の身から出た錆です。本當は多少の賃上げなぞ、闇夜の礫、豆腐に鎹なのかも識れません。地球温暖化と同様に、日本人の太宗が貧困層となる未来への変化は、不可逆なのではないでしょうか。
