今日は父の82回目の誕生日です。亡くなった親の歳を数えてしんねりと思い煩っても詮無いことなのでしょうが、中中思い切れないものです。父が好きだった銘柄のビールと、お寿司、柿を仏壇に供えました。
仲が悪かった訳ではないのですが、なぜかだんなは一歩引いていたと謂うか、父との間に一定の距離感を保っていたように思います。理由は様様心当たりますが、井蛙で魯鈍な不肖の愚息ですから如何にもなりませんでした。
「偶には二人で吞みに行こうか」と謂う言葉を何度謂い逸らかしたでしょうか。本當は馴染みの鮨屋で差し向かいで杯を交わしたかった。
其の願いが叶うことは、もうありません。
