うちのふうふとエイトのこと。

黒トイプーのエイトや車。ふうふの日常について。

書を拾い家に戻ろう。

 

 アンドレ・ジイドの言葉が原典とされている寺山修司の著述「書を捨てよ、町に出よう」。当時の町には其処でしか得られないコミュニティや知識が溢れていたのでしょうね。ために、書を捨てても拾える糧があった。現在は如何でしょう。対面での議論は疎まれてるかも識れません。ネットやSNSで簡短に手に入る情報はまさに捨てるほど有りますが、其れ等に真に有用で論拠を担保している証左はどのくらい有るのでしょうか。

 簡短に得られて、自分の有利に働く情報を得るのは容易くなりました。而して、SNSとやらで、同調する同好会から与えられる情報は吾が身を助けてくれるのでしょうか。

 だんなは、明日から凡てのSNSが利用できなくなったとしても、一切の不便はありません。だって、使ってないから。信頼に足る情報源は確立していますし、手に入る限りのデータで判断する訓練も重ねてきました。ために、極論かも識れませんが、SNSなぞあってもなくても良いと思っています。

 情報社会だからこそ、適切な情報の適否を判断できなければ、必ず不幸になります。無知で、無関心な人間は、社会や政治に搾取されて凡てを奪われます。今、町に出て情報や知見を得る術を持っていないのなら、家で書を読み、理論武装をする方が良いのではないでしょうか。得られる情報には、間違いなく格差があります。そして、情報格差は畢竟、経済格差を惹起するのですから。本當の情報弱者とは何ぞ。