うちのふうふとエイトのこと。

黒トイプーのエイトや車。ふうふの日常について。

あの時君は若かった。

 

一時代「宇宙一壊れる」自動車メーカーとして名を馳せたマセラティ。だんなも一時期所有していたことがあります。ジウジアーロが率いる名工房イタルデザインが手掛けた優美なエクステリアデザイン、カーボンや皮を惜しみなく使ったインテリアはエンリコ・フミアのデザインを踏襲。加うるに、フェラーリ430と基本構造を共有する内燃機関。素晴らしい出自と性能を持ちながら、「宇宙一壊れる」と謂う風評被害のために、熟れた中古車相場。これらを総合的に判断して購いました。

排気量は4,200cc、8気筒の自然吸気内燃機は400馬力と高出力。実際、この時代のマセラティは謂われる程壊れないと思います。但し、高い出力が結構に与える負荷は大きいですから、壊れる前に手を打っていくという付き合い方を求められます。運転も状態維持も手を抜くと手痛い倍返しが俟っています。一方で、好調なときの一気に吹け上がる内燃機と、響いてから耳に届く排気音は何ものにも代え難い多幸感をもたらします。ために、病み付きとなりますが、やはりお錢の足も速くなる。パーツも高いし、税金も高い。燃費は考えてはいけません。アルファロメオ4cスパイダーに比べれば、人も荷物ものりますし、長距離の運転も苦になりませんが、財布の中身を吸引する力は衰えを識りません。

マセラティ・グランスポーツ。残念ながら手放しましたが、本当に良い車でした。だんなは個人的にはマセラティはブランドイメージを革め、汚名を返上したと思っています。

 

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