随分前の事です。買いたいものがあるでもなしに、ふらりと立ち寄った文房具店。
一管の万年筆をきれいだなと思い眺めていたら、おくさんがプレゼントしてくれました。
だんなは万年筆に知悉しているわけではありません。イタリアの筆記具メーカーであるヴィスコンティ製のものと分かったのは、家で包みを解いてからでした。
その名前から思い見るのは、前の記事で触れたヴィスコンティ家との由縁。
索めると、万年筆蒐集家のダンテ・ベル・ベッキオとルイージ・ポリが1988年に創立した比較的あたらしい会社でした。どうやら関連はなさそうです。
利益を至上とせず、美しい筆記具を作ることに情熱を燃やしているヴィスコンティ。
だんなも間を置かずに年賀状に取りかからないと、足元の火が燃え広がりそうです。