うちのふうふとエイトのこと。

黒トイプーのエイトや車。ふうふの日常について。

印度の山奥で。

 

 相変わらずくだくだしい記事しか書けませんが、お付き合いお願いします。

 さて「シン・仮面ライダー」が絶賛公開中とのこと。藤岡弘さんが演じる本郷猛、仮面ライダー1号をリアルタイムで見て憬れていた世代としては、映画館を訪い鑑賞したい。悪の組織「ショッカー」が生体移植や人体改造により産生する異形の怪人は、生々しくまさに衝撃でした。しかし当時の児童に心的外傷を累加産生すると謂う点においては他を鎧袖一触、制勝した作品がありました。「レインボーマン」です。

 同作は東宝が初めて手掛けた変身ヒーロー物でした。主人公ヤマトタケシは、自分の不注意がために足が不自由となった妹の治療費を稼ぐべくプロレスラーになります。有名になって大金を手にしようと考えた彼は、印度の山奥に赴き奇蹟の聖者ダイバ・ダッタのもとで修行し、伝説の七色の戦士レインボーマンとなるのです。此の時印度は第三次印度巴基斯坦戦争の最中。民族間の争いを目の当たりにし、タケシは七色の力を正義に役立てようと決するのです。「知能指数600の科学者でスポーツ万能」と謂う如何にもな本郷猛の仮構とは大違い。児童番組の設定範疇を超えています。

 更に鬼哭啾啾なのが敵の秘密結社の人定です。抑、名前が「死ね死ね団」。彼らの目的は「日本国家の滅亡と日本人撲殲滅」って、夜魘されるレベル。劇中歌の「死ね死ね団のテーマ」の歌詞には96回も「死ね」と謂う単語が使われているとか、呪詛でしかない。しかも、基本的に構成員は普通の人間なのが層一層怖気が立つ。

 加うるに、謎設定なのがレインボーマンの弱点である「ヨガの眠り」。力を使い果たすと本人の意志とは無関係に座禅を組み、きっちり5時間石化し仮死状態になる。石のように硬化しているにも拘わらず、防御力はありません。ために、襲われれば一溜まりもありません。突っ込み所満載、コンプライアンス抵触が多い所為でしょうか、再放送禁止となっているようです。

 嘗て民族戦争に揺らいだ印度ですが、中国を抜き人口首位、世界最大の民主主義国家となりました。人口の60%以上が35歳以下と、潜在的な成長力もありそうです。印度関連の資産への投資を検討するのも一興かも識れません。レインボーマンの七色の守護が有れば良いのですが。