うちのふうふとエイトのこと。

黒トイプーのエイトや車。ふうふの日常について。

夏ものだし。

 

今週のお題「夏物出し」。だんなはちいとばかり困惑しています。この言葉はいつから日本語の語彙に加えられたのでしょうか。おじさんが知らないだけで、若者には当たり前に浸透しているのかしらん。解題も難しい。夏物の意味を辞書で索めると、「夏に使う物。特に、夏に着る衣類。」とされています。敢えて「衣替え」や「クール•ビズ」といったお題にしないのは、衣類ではない夏物を意図しているに相違無しと端倪致します。

夏に使う物といえば扇子や扇風機、蚊取り線香、風鈴。虫取り網に麦藁帽子、水着に日傘、欠き氷機。挙げれば列をなしますが、どれも出題者の含意に服するに及んでいないでしょう。

ここではたと膝を打ちました。「夏物出汁」。暑い夏日に冷えた笊汁で手繰る蕎麦は格別。冷たい方が塩味を層一層強く感じるので、蕎麦先三分でも醬油の切れも冴えるというもの。蕎麦は秋の季語ですが、夏にも新蕎麦は獲れます。夏に手繰る蕎麦は調子が高く、食べ手の姿も様になる。成程、粋なお題です。

こんな見立てはとんでもない旋毛曲がりの出鱈目です。そば杖を食わないうちに、手打ちに致しましょう。

 

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