うちのふうふとエイトのこと。

黒トイプーのエイトや車。ふうふの日常について。

50-5 共栄プラスチックのたけものさし。

 

「プラスチックのたけ」なぞと、二律背反するお題になってしまいましたが、竹製の物差しです。共栄プラスチックは1941年創業の文具メーカー。サクラクレパスのグループ会社で本社は大阪にあります。

10センチきりありませんが、ちょっとした物を図ったり線を引いたりするには存外に便利で、手帳に入れて持ち歩いています。物差しは読んで字の如く物を差し測る文房具で、線を引く時に宛てがうのは定規が正しいのですが、だんなは両様に用いています。

物差しと定規で違っているのが、目盛です。物差しは端から、定規は少し内側に入った所から目盛が付いています。物差しは測る物に宛てがいやすいように、定規は筆記具を差しあてやすいように。名実一体、形態は機能に従う儀表ですね。

調法するのが、道路の段差や車止めの高さを測る時です。アルファロメオ4cスパイダーは最低地上高が無暗に低いので、注意を欠くと車体の底部を搔き刮ぐ破目に陥ります。この物差しで足りない場合は、まさに無理をすると間尺に合わないのです。

軽くて手当たりが良く、素朴で飽きない面目。ちょっとお洒落な5センチの部分に彫られている同心円と点の装飾。「星」と呼ぶそうです。何の意味があるのか諸諸索めてみたものの、答に届きませんでした。

大切に使えば100年保つたけものさし。あと何年使えるでしょうか。だんなが星になるまでに残っている時間は如何程か。どなたか測る物差しをお持ちではありませんか。