うちのふうふとエイトのこと。

黒トイプーのエイトや車。ふうふの日常について。

青眼。

 

  小川糸氏の「とわの庭」を読みました。

 主人公は生まれながらにして盲目で、唯一人愛されていた母親にも捨てられてしまいます。25年間、外界と一切関わること無く生きていた彼女ですが、世を憾まず、己を憾まず、そして母を憾むこともなく自分の人生を取り戻していきます。

 モティフ、作因としては暗澹とした物語になりそうですが、盲導犬のジョイと人生を切り拓く主人公はまさに「光そのもの」。読後感は爽然とする佳作でした。

 唯一残念なのは、巻末の解説が的を射ていないことでしょうか。無くてもよかったかな。

 

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