2023-12-26 青眼。 読書 小川糸氏の「とわの庭」を読みました。 主人公は生まれながらにして盲目で、唯一人愛されていた母親にも捨てられてしまいます。25年間、外界と一切関わること無く生きていた彼女ですが、世を憾まず、己を憾まず、そして母を憾むこともなく自分の人生を取り戻していきます。 モティフ、作因としては暗澹とした物語になりそうですが、盲導犬のジョイと人生を切り拓く主人公はまさに「光そのもの」。読後感は爽然とする佳作でした。 唯一残念なのは、巻末の解説が的を射ていないことでしょうか。無くてもよかったかな。 ランキング参加中読書