うちのふうふとエイトのこと。

黒トイプーのエイトや車。ふうふの日常について。

幸福はそれでも可能か。

 

 ラッセルの著書「幸福論」。第一部、第9章「世評に対するおびえ」より。

ある人が適切な環境で、適切な職業についたあかつきには、たいていの場合、社会的迫害を受けないで済む。しかし、彼が若くて、彼の長所がまだ証明されていない間は、無知な人びとからいいようにあしらわれやすい。無知な人びとは、自分が何も知らないような事柄についても判断を下す力があると思いこんでいるので、世の中の経験を豊富に積んだ自分たちよりもそんな青二才のほうが物知りだ、などど言われると憤慨するのである。

 夏の虫氷を嗤う、とはまさに。

 ラッセルの生涯を支配した動機の一つは「人類の苦しみに対する耐え難い同情」でしたが、耐えがたい苦しみに同情する術はあるのか。幸福はそれでも可能か。

 

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