亡くなってからも七度裁きを待たねばならないとは、故人も親族も七七忌を終えるまでは安穏といられませんね。
忽と逝き忽と初七日花擬宝珠 塩崎緑
十五夜から二日後の月、立待月。日没から100分後に昇ってくることから、立っても待っていられる十七日目の月。忽ちの語源だそうです。忽は10万分の1を示すとても小さな数の単位でもあります。
立待月の次の夜には居待月、更に臥待月と続きます。立てど座すとも寝なくても、どうにもし難いこともある。擬宝珠の花言葉は沈静。心の波立ちも時の流れとともに落ち着くだろうと、月を見上げて思い含めるのでした。