職場に辨当を下げ持つなぞ謂う機会は最早ほぼ無いのですが、曲げ輪箱におくさんが料った種種のお菜とご飯を詰めて、遠足に運ぶなぞ憧れますねえ。
秋田杉の曲げ輪箱とか丁寧に使えば正しく一生物でしょうけれど、中中にお高い。いえ、製品に至るまでの手間を差し引けば寧ろお値打ちだと思いますが、小心翼翼のだんなの財布尻故に思い切れません。
近間の百貨店で購った「わっぱ飯」。勿論、容器は輪箱ではなく合成樹脂ですが、美味しかったです。
曲げ輪箱は奈良時代の樵夫が考案したと謂われていますが、おそらく当時は玄米が主流で、銀舎利は一部の富裕層しか口に出来なかったのではないでしょうか。ために、保存が効くことを前提に、時間を置いても美味しいご飯が食べられるようにとの先人の智恵だったのではないかと思います。
先人の叡智に恃むところは多い。何れ本當のわっぱ飯も食べてみたいな。
御馳走様でした。