うちのふうふとエイトのこと。

黒トイプーのエイトや車。ふうふの日常について。

非日乗な日乗。

 

 haru氏の「ぼくが13人の人生を生きるには身体がたりない。」を読みました。著者は主人格の裡に12人の交代人格が共生する、所謂「解離性同一性障害」です。工業高等専門学校の電子系通信学科を卒業後、通信制大学の心理学部を経て現在は放課後デイサービスの会社で保育士として働いていらっしゃるそうです(本書略歴より)。解離性同一性障害は以前が多重人格障害と謂われ「24人のビリー・ミリガン」や「五番目のサリー」の印象から、読み進めるのに些少の怖畏があったのですが、解説にも述べられている通り、本書には「よくDID(解離性同一性障害)の原因として語られる性的、身体的虐待の話が、本書には出てこない」のです。簡単には括れませんが、交代人格が協力して主人格を支え、人生の目標に立ち掛かる為に伴走している印象です。ために「解離性同一性障害」と謂う呼称には違和感を覚えます。多元的人格享有特性、なぞ如何でしょう。

 脳の構造が複雑なために、個体差や多様性、個性が産生されるのではないでしょうか。個体差があることで、役割分担を分散し、種全体が生き残りやすくなると謂う説もあるそうです。

 

 鈴と、小鳥と、それから私、

 みんなちがって、みんないい。