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防衛費増額や財源確保のための増税に今更反対しても反撃能力は喪われている。

 

岸田総理は防衛費増額の財源の一部を増税で賄う方針です。「なぜ、いくら防衛費の増額が必要なのか」や、収入確保に増税を持ち出す以前に、歳出抑制についての議論が尽くされていないため唐突感は拭えません。江湖の反発が大きいのは理会出来ます。

しかし、総理は方針決定のプロセスに問題はないと明言しています。彼の立場で考えてみるとどうでしょうか。

岸田総理は今年5月23日に米国のバイデン大統領と都内で首脳会談を行った際に、「日本の防衛力を抜本的に強化」し、「防衛費の相当な増額を確保する」と発言しています。日本と亜米利加両国の国家行政機関の長による対面での指針表明であり、極めて重要な言質です。加うるに、大統領も同調し支持しています。議論をするならば、ここが限界点でした。総理は自分の中で結論を持ってしまっている。既に巻き返すには相当な労力が必要です。打ち手も限られてしまう。結論を持つ前に、機先を制し主導権を握り、懐柔してこちらに利のある結論に誘導すべきでしょう。ここでは専守防衛を貫く必要はありません。有権者は増額する防衛費確保の手段として、当然増税もあり得ると考えが及ぶべきです。その上で対策を講じる必要がありました。

そして7月10日の第26回参議院総選挙に至ります。248議席のうち、与党は146議席を獲得。結果出ました。みなさんのお墨付き。間違いありません。世の中、結果が全てだって教わりませんでしたか?個人の契約であれば、不利益事実の不告知を理由に取り消しが出来るかも識れませんが、選挙の結果は取り返せません。ために「プロセスに問題はない」のです。

今回の増税に対する江湖の反発が凡て間違っているとは思いません。しかし、その反撃能力について考えるならば、極めて限定的なのではないでしょうか。

脳味噌の軽いだんなの浅薄な愚案です。どうかご容赦ください。最後に「いまこそ、希望を」のサルトルの言葉を引いておきます。

人間であるとは、何を意味するのか?同じように人間である隣人との関係において、法律や制度をつくり出すことができる。投票によって自分を市民となすことができる。これは何を意味するのか?

 

何を意味するのでしょうか。

 

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