うちのふうふとエイトのこと。

黒トイプーのエイトや車。ふうふの日常について。

50-8 犬の十戒。

作者不詳とされている英文の短篇詩です。犬と暮らしている方は良くご存知だと思います。ふうふも服膺しているつもりでおりますが、エイトと一緒にいることが不断の日乗となっている今、戒心改める為に祖述します。だんなの訳なので、間違いもあると思います。ご寛恕ください。

 

一戒

10年か15年ほどを生きていく間に、すこしでもあなたが傍にいないのはひどくつらいのです。わたしと暮らすのなら、そのことをどうか胸に刻んでおいてください。

二戒

あなたが望んでいることをわたしが理会するあいだ、どうぞしばらく俟っていてください。

三戒

わたしのことを一途に思ってください。それだけで、わたしはすばらしく幸せです。

四戒

わたしにずうっと怒りをむけたままでいたり、懲らしめに閉じ込めたりしないでください。あなたは外ではたらいて、息抜きをして、そしてともだちにも会える。わたしはあなた以外何もありません。

五戒

話しかけてください。一語一語はわからないけれど、あなたの声はわたしに届いているのですから。

六戒

わたしにしてくれたどんなことも、絶対に忘れたりしません。それをわかっていてください。

七戒

わたしの歯は、あなたの手を噛み砕くくらい簡単にできます。でもあなたを傷つけたりしません。わたしを殴る前に、そのことに心を向けてください。

八戒

聞き分けがない、意固地で怠け者だとわたしを叱る前に、何か原因がないか思い返してほしいのです。わたしはきちんと食事をしていましたか。灼けつく日差しに長時間耐えていませんでしたか。それに、もうわたしの心臓は老いて弱ってしまったのかも知れません。

九戒

一緒に年を取って、そして老いたわたしにも手を掛けてください。

十戒

わたしに最期の時が来たら、お別れするまで傍にいてください。見ていられない、とか逃げ出したいなんて言わないでください。あなたがそこにいるから、わたしはとても満たされています。いつも思い出してください。あなたを大好きだった、わたしのことを。