うちのふうふとエイトのこと。

黒トイプーのエイトや車。ふうふの日常について。

50-2 トラベラーズノート 。

 

牛革のカバーに選んだリフィルを挿し挟んで使うトラベラーズノート。シンプルですが、独得の構成やカスタムで各人各様に愉しむことが出来る手帳です。だんなは小さい方のパスポートサイズを使っています。色はブルー。持ち重りが良く、使うほどに風趣を増す革表紙が好もしい。軽便で書き易いので、仕事でも私事にも使っています。

販売元のトラベラーズカンパニーの公式ホームページによれば、目指したのは「手にとって旅に出たくなる」ノート。成る程名実一体です。だんなは予定表、横罫、方眼の3種類のリフィルを綴じていますが、書き味が良いので矢鱈と手に取って何かしら書き付けたくなります。ホームページには愛用者の投稿があり、諸氏とても洗煉された使い方をしていて見ているだけでも愉しい。

「革の風合いが変わり、付いた傷が思い出になる頃、あなたにとってこのノートはかけがえのない宝物になるはずです」。人生は旅。「旅をしない者は人間の価値を知ることは出来ない」。ムーア人の諺だそうです。

コロナ禍で旅行は須臾間遠になり、盛事とも疎遠に。だんなの予定表を読迂めても、おおかたは又候くだくだしいこと許りですが、一方時折拾う隻句に胸ふたがる思いにもなります。ノートが宝物になる頃、自分はなにものかになり価値のある暮らしを経てているでしょうか。傷は平復し、思い出は心を豊かにしてくれているでしょうか。