ブログのヘッダーにしている写真は、車やオートバイのナンバープレートを固定するねじです。エンジンの構成部品であるピストンに翼が生えているものと、ダイヤの形をした2種類。いずれにも数字の13が刻まれています。13は諸説各様の所以から忌み数とされていますが、だんなはあまり気構えをしていません。由縁のある数だからです。
しの字嫌い、という落語の演目があります。口の減らない男衆を困らせようと、主人は縁起の悪い「し」の字を一切言わないように申し付けます。守れなければ給金は払わない。もし先に主人が違えて「し」を使ったら望むものをやると言いますが、さて。
落とし噺、落語のオチには種類があります。しの字嫌いはとんとんオチ。とんとんと調子良く噺を進めて最後に落とすので、やはり縁起が悪いと思われるでしょうか。
落語は落ちるのではなく、話を落とす。厄や穢れも落とすもの。虫がいいこじつけかも知れません。失礼にあたらないように時と場所は選ぶべきだと思いますが、そんな風に考えて、だんなは思い入れがある忌み数を大事にしています。